体が小さくて挿入が痛い女 千夏(21) 学生

セックスは痛いから

「はじめまして。大学生の、千夏と申します。3ヶ月程前からブログとTwitterを拝見していおります。やわらかくて詩的だけど芯の通った言葉が、読んでいて素敵だなと感じました。

体験に興味があり、一度メッセージでやりとりさせていただきたいなと思って、ご連絡しました。

私は高校生の時に、お尻を叩かれたり、拘束されて鞭で叩かれたりしているAVを見てドキドキした事がきっかけで、SMというジャンルがある事を知って、自分はMなのかなと思い始めました。

20歳の時に、当時お付き合いしていた方と初めてエッチをしました。
ただ、私の穴が小さいのもあって、挿入される時は毎回痛く、今も挿入は苦手です。
彼との前戯に関しては、優しく責めてくれて、気持ち良かったのですが、なんだか少し物足りない感じがしていました。

昨年からは、風俗店でアルバイトを始めました。
社会人になる前にある程度貯金したかったのと、友人で風俗で働いていた子がいたので抵抗無く始めました。幸い、お客様も紳士的な方が多いので、お仕事で嫌な思いをした事はないです。

お店は責め好きのお客様が多いので、お尻を叩いてくる方に当たった事があって。お尻を実際に叩かれるなんて初めてでしたが、ドキドキして、他にはどこも触られてないのに、多分今までで1番濡らしてしまってたと思います。
叩かれる痛さそのものというよりも、叩かれる時の音とか、支配されてる非日常的な空気感に興奮したのかなと思っています。

ただ、高いお金をいただいている以上、最後にはお客様を射精させなくてはならないし、このお客様に喜んでもらう為にはどう反応したらいいかをプレイ中は常に考えているので、気持ち良くなくても「気持ち良い」と言わないといけなかったり、責め上手な方が来た時には、「身体的には気持ち良かったな」と思えても心の何処かが満たされなくて、モヤモヤした気持ちになる事が多いです。

このお仕事は頑張った分だけお給料に反映されるし、リピートで来てくださる方々もいるのでお仕事自体のやりがいは大きいです。
でも、退勤して帰路に着く度に「もっと叩いてほしい」とか「もっと辱めて欲しいのに」という気持ちがふつふつ湧き上がって、ちょっと胸が苦しくなる日もあります。

私は家族とも仲が良くて、頼れる友人もいるし、学校も第一志望に入って、有難い事に不自由も無く、基本的には楽しく23年間過ごしてきました。なのに、「辱めて欲しい」と思ってしまうのって、何故なんだろうと思っています。」

これは、千夏からのファーストコンタクトのほぼ全文である。
とても分かりやすいメッセージだと感心した覚えがある。やりとりをしていても、丁寧で簡潔な文章ばかりだった。
してみたいプレイはあるか?と問うと、千夏は答えた。

「ありがとうございます。ハルトさんはとても丁寧にお返事くださるので、安心してやりとり出来ています。そうですね、「やめて欲しい」と言ってもお尻をずっと叩かれてみたいです。
あとは仁王立ちフェラが、支配されてる感があって好きなので、もしよろしければしてみたいです。」

僕としては断る理由はない。
その後もとんとん拍子で、千夏と会う日はすぐに決まった。
ただし、最後にひとつだけお願いが、と言って彼女は条件を付け加えた。

「挿入はなしでもいいですか?」

僕は一瞬戸惑ったが、OKの返事をした。

体の前に心が通じること

SMプレイとセックスは異なる概念である。
だからSMをするけど挿入はしない、という話は別に不自然ではない。

もっと現実的なことを言えば、相手をけん制する意味合いもある。
初めて会う男性(僕のことだ)が好みじゃなかったら?
もしくは、プレイが下手だったら?
そんなときのための予防線でもある。

以上もろもろの事情を加味しても、挿入に至るパターンは多い。
結局のところ、最後に心を溶かすのはセックスであり、彼女たちは心を溶かしたくて体験を希望するからだ。

SMとは愛撫の一種である。
愛撫が気持ちよければ体が反応する。
Mっ気の強い女性にとって、普段なかなかそういう機会は訪れない。
(別に僕も挿入を目的にしているわけではないのだが…)

話を戻そう。
対面してみるとよくわかるが、千夏は華奢である。
身長は平均より少し小さい。体重は40kg台の前半。
油断するともう少し落ちてしまうそうだ。

いつも通りカフェで話をする。
僕と千夏の相性は根本的に良い、といってよかった。
本を読んだり旅行をしたりという趣味も似ていたし、それ以外の考え方もだいたい一緒だった。
ティータイムはそのまま友人同士が時を忘れて語り合うように過ぎ、外に出てからは恋人同士のように寄り添って歩いた。二人がホテルに吸い込まれるのも、何ら不自然ではなかっただろう。

痛くても欲しいもの

肉付きが少ない体は叩く方も気を遣う。
お尻を軽く打っただけでも、千夏には相当な痛さだったようだ。
ひとしきり小さな体をいたぶる。
特にたくさん叩かれた尻は真っ赤に腫れあがり、今にも泣きだしそうな表情になった。

僕は彼女にフェラチオを命ずる。

「頑張っていかせてね」

こくこく、と彼女はうなづく。
恐る恐る、舌を這わす。
小さな口内はすでにいっぱいに押し広げられていて、僕が少し腰を突き出すと

「うっ」

と、千夏はえづいた。

「これから、30秒数えるからね」

えづいた拍子ににじんだ涙をそのままに、怪訝そうに僕の顔を見る。

「いかせられなかったら、お尻を叩くから」

さっと千夏は青ざめた。
スタートの合図代わりに、僕は千夏の尻を思い切り引っぱたく。
これから襲い掛かってるく痛みを覚えこませるために。

「!!」

声にならないまま、千夏は少しだけ動きを速める。
まだ混乱状態にあるのだろう。

「30秒たったよ」

僕は告げる。彼女の尻を思い切りたたく。

「んんっ!!」
「ほら、次の30秒を始めるよ」

千夏に考える隙を与えないまま、カウントを始める。
だんだんと、舌使いが早くなる。
それでも30秒はすぐに過ぎる。

「時間切れ」

冷酷に告げて、真っ赤になった尻をまた叩く。
千夏が悲鳴を上げる。

「スタート」

ペースが変わる。
なりふり構っていられないかのように、千夏は必死に頭を動かす。
僕は意地悪で、腰をつきだす。

「うごっ」

千夏は満足に続けられないまま、30秒が過ぎ、ひどく叩かれる。
悪夢のような時間が何度も繰り返され、千夏はいよいよ泣き出す。
泣き出しても、何も変わらない。
まるで玩具のように扱われ、喉奥に僕が放出した時には、彼女の顔は涙でぐしゃぐしゃになっていた。

そのあとも、千夏はしばらく泣いていた。
あれほど酷いことをした僕にぴったりと寄り添って、その胸で泣いた。
僕ですら不思議に思う。
あんなにめちゃくちゃなことをしたのに、子供のように甘えられることが不思議だった。
けれど僕は知っている。SMとは、そういうものだ。

そのまま二人は少しだけ眠った。
半刻ほどして目が覚めた後、簡単に身支度を整え、ホテルを後にした。
来た時と同じように寄り添い、来た時よりも親密に手を取り合いながら歩く。

「あの」

駅に着くと、千夏は言いづらそうに僕の顔を見た。

「今度は、エッチまでお願いします…」

目を伏せたまま彼女は言い、火照った両手で僕の手を握った。
僕は空いている方の手で彼女の頭をポンポンと叩き、小さな顎を持ち上げた。

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