SM的(あるいはエッチな)調教について

SM調教とエッチ 調教って?

SM、あるいはエロにおける調教とは何か

「調教をお願いします」と言って頭を下げるMさんの姿。SMの象徴的な場面です。
調教という言葉はかなりSM独特です。通常は動物に対して使われる言葉であって、人間に対しては「躾け」などという事が殆どでしょう。あえて調教という言葉を使う理由は、する側/される側が対等な立場ではないことを強調しているのかもしれません。

見慣れていない人からすると、一体何が始まるんだろう?調教とは何を指しているんだろう?という疑問を持つでしょう。また、パートナーさんから「今度、調教するからね」と言われて不安(+ドキドキ)に感じるMさんもいると思います。
この記事では、SMやエロ事に関する「調教」について解説をします。

調教の目的

答えを簡単に言ってしまうと「S側の思い通りになるようにMに罰を与える」
もっと端的に言ってしまうと「Sの思い通りにする」ことと等しいと言えます。
あまりにストレートですが、それだけです。

本当に単純に、調教する側の意に添わせること以上の意味は調教の中にありません。
従って調教を受ける側は、それを受け入れた時点で「調教者様、あなたの正義に従います」という意思表示を示していることになります。

調教の内容が良いものか悪いものかは、調教そのものにはあまり関係ない話です。パートナー同士、個人同士の関係ですから。SMの場合は目的が固定されているわけではありません。目指すものは様々です。あえて言うなら「一通りのSMプレイができること」がゴールと考えられなくもありませんが、そもそもSMプレイが何を指しているのか?は共通の定義がなく、各々でブレているのであまりあてになりません。

しかし、定義がないということを語られても意味がないので、良い調教と悪い調教の解釈を行った記事もあります。よかったらご覧ください。

調教と原理

冒頭にも述べた通り、調教が行われる対象は多くは動物です。
動物の調教はイメージするよりもかなり直接的で、失敗したら罰を与え、成功したらご褒美を与えます。
動物は言って聞かせても分からないので、昔は体罰を加えていたようです。
今はどうなのか分かりません。

また、人間でも動物でも同じですが、罰と褒美によって行動が変化します。
罰、つまり不快なことが起きると、その行動をとりにくくなります。
褒、つまり心地いいことが起きると、その行動を繰り返すようになります。

記憶は反復することで強化され、一定のラインに達すると行動規範に変化します。
何度も怒られたことはしなくなりますし、人から褒められる事は常にするようになります。

私たちが過ごす日常でも、躾けや教育といったものが似たような原理で行われています。こちらは公衆道徳の方向を向くように、大まかな道筋が最初から敷かれています。

SM的調教の行く末

SMプレイができるように調教する、というのは一見矛盾しています。
スパンキングを例にとって考えれば、最初は痛くて耐えられないでしょう。
これが段々と耐えられるようになったら調教成功なのか?と考えると、どうもそれも違う気がします。
耐えられる度合いが上がるほど、責めもランクアップしていくのでキリがありません。
仮にMさん側が無限の耐久力を身に着けて、Sさんがいくら責めても動じないようになったら…
調教失敗ですよね。
SMプレイを楽しめる関係性とは言えないからです。

スパンキングはむしろ罰として与えるもの、と考えた方が自然です。
何か粗相をしたときに罰として鞭打たれ、認識を改めたならそれは調教成功と言えます。

エッチな調教の目的は?

他によくあるのは「自発的にエッチなことをするように調教する」というものです。
エッチな事をする、というのはモラルの観点からはなかなかしにくい事です。
一方で内側から湧き出る性欲と衝突し、思い悩むパターンもあります。
このような場合、エッチな調教を施すことはプラスに作用するでしょう。

エッチになって何の得があるのか?は本質的な問いです。
秘めたる願望がある場合は解決策の一つとなり、ストレスが減って元気になれます。
そうでもない場合も、気持ちいいことをより楽しめるようになる、というメリットはありそうです。

あまりその気がない場合は、モラルの破壊にばかり目が行って破綻することも多々あります。

調教に耐えられなければどうなるのか?

耐えられなければ、その調教をやめるより他ありません。
やめることによって調教する/される の関係が崩れ、戻らないヒビが入る場合もあります。
でも、これは仕方のないことです。
現実的にも、調教は成功することもあれば失敗することもあります。
みんなができるように見えるのは、成功した個体ばかりが集まっているからです。
動物(人間も)は個体差があり、向き不向きや、できることできないことの差があります。

関係を大事にしたければ、調教そのものにこだわらず、共存していける道を探るのも一つの方法です。

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