都合のいい女になるのはイヤ!ドM女性と自称S男の壁

自称S男と女の子

「SMの出会い」の場においては、S側に根本的な勘違いがあることが多いです。この勘違いは「M女=何でも言う事を聞く都合のいい女」というもので、Mからするとそんな対応をされまくっているうちに「うわ、SMってやっぱり違うわ…」とうんざりして、出会う前に諦めてしまう事が多いのです。
本記事では何がどう勘違いされているのかについて述べます。
(便宜的にS側が男性、M側が女性という前提になっています)

先に結論を言ってしまうと、共通して見られるのは
S=利己的
M=消費対象
という考え方です。
これを避けるようにしましょう。

M女=都合のいい女?

上記のような勘違いはさすがに通り越して、今度は半歩進んで、SMとは何か?を考えた結果

「Sは、普通なら嫌われてしまいそうな、自分勝手なことをする。けど、女性の側は嫌わない、なぜならMだから」

…むちゃくちゃな感じはしますが、本人的にはなぜか成立していると思っています。
この勘違いを増幅していくと、とにかく強引な男性こそがSっぽくいのでMに好まれる、という間違った結論にたどり着きます。 SMの出会いを探している女性が一番困るのは、この手の男性かもしれません。

このタイプはかなり最初の方から「俺のいう事を聞け!」「犯してやる!」などの脅迫めいた(笑)メッセージを送ってきます。
女性側もファンタジーとして楽しむのならいいのですが、実際に会うのはリスキーなので絶対にイヤでしょう。

M女性がMであるゆえんは色々あり、優しくされるとピンと来ないとか、あれこれ命令されるのが好きだとか、そもそも男性優位な環境で育ったからそれが普通など背景が様々です。
ここにSMとの共通性を見ることもできます。命令する男性、従う女性。
果たしてM女性が求めるS男性は、どんな男性なのでしょうか?

自称Sと、オラオラ、ちょい悪…何が違う?


似たような概念で、命令的で押しが強くワルっぽい男性を指してオラオラ系と呼ぶ場合があります。 なんでそういうジャンルが成り立っているのかというと、
オラオラ系のもとのニュアンスは中学生、高校生で不良っぽい感じの男と付き合う女性の関係に近いです。男らしさは女を守るための武器に見えます。 彼女らは基本的に強い男性を好み、先に挙げたような特徴がその像と一致している(または、そう見える)場合が多いのです。

オラオラやちょい悪がモテるのなら、自称S男性もモテるような気はします。違いはどこにあるのでしょう?

それは、前者の目的が「自分自身がそうしたいから、そう振舞う」というもので、後者の場合は「変態セックスしたいから」なのだと考えられます。外に向く性欲はSMを前提にした場であっても、女性からするとイヤなんですよね。

また、カップルとしての組み合わせも異なってくるのがポイントです。オラオラ、ちょい悪のお相手はノーマルなのです。逆にSMのような変態チックなものは、単純な性欲→発散という流れから外れ、回りくどく、男らしくないと考えられます。

まとめると、

・自称S男は、外に向いた性欲が敬遠される
・オラオラ系が好きな女性というのはそもそもM女というカテゴリに入ってこない

という2点でズレているという事です。
* そもそも「俺の性奴隷にしてやる!」なんてことを言う人が男っぽいのかというのは甚だ疑問ですが…

女性の個性を大切に…SMは性癖であって、性格ではない

2大勘違いから見るように、M女性というととかく「受け身で従順で反抗しない人」のような女性を想像させますが、SM趣味というのはあくまで性癖に関する趣味です。性格の事ではありません。

好きな音楽や、洋服の好みと同じようなものです。
彼女らはSMという服を着ているだけで、その中身は一人の人間であり、ベースの性格も人それぞれです。

中にはエロ好き、オラオラ好きという女性もいるでしょうが、ノーマルの女性と同じように、紳士的で優しい男性が好きな人が大多数であることは認識すべきでしょう。

もちろん、好みは性格と関連づくことが多く、最初に述べたような気質を内包する可能性はゼロではありません。ですが、それが出てくるのはパートナーの人間的な良さを見出した後に染まっていくことはあり得ます。 恋愛と一緒ですね。

目の前の女性としっかり向き合い、その人間性を大事にしてくれる男性であること…それこそが、いい出会いの第一歩です。

実体験…SMオフ会に行ってみて

昔々の話です。
本物の「ご主人様と奴隷」とはどんなものなんだろう?ある時、その疑問を確かめる機会に恵まれました。SMオフ会というものに行ってみたのです。この会で、僕は初めて本物の「ご主人様と奴隷」のペアを目撃し、大きな衝撃を受けた。
ご主人様は、中年も壮年も居て、必ずしもスマートでキラキラしたイケメンではなかったが、それでも皆、圧倒的に「優れた男」でした。身なりが良く、清潔感があり、人の話を引き出してよく聞く余裕があり、加えて、女を支配する威厳まであったのです。
つまるところ、実際に奴隷を抱えるご主人様とは、普通にしててもモテる人だった、ということです。+αでSMという特殊な世界に適合しているだけなのです。
奴隷の側だって全然違った。主を中心としつつ、周りの男性と談笑し、性的な話題はある程度するものの、ご主人様以外には何も明け渡さない、別個の人格を持った女たちでした。ただ都合よく男性の言いなりになるような存在では、決してありません。
最初の10分でそんな光景を目にし、受けた衝撃をそのまま何時間か引きずってオフ会は終わりました。
この日を境に、ぼんやり抱いていたファンタジーは崩れ去り、ヴェールの向こう側に現れた確かな「正解」に基づいて、世界が再構築されていったのを覚えています。

出会いのつまづきを避けるポイントは?

性癖ばかりを見ず、どんな人なのか想像できる人を選びましょう

こちらの記事でも書いていますが、事前に相手の考え方、向き合い方、女性への接し方をじっくりと見定めましょう。また、数自体をある程度こなすのがポイントです。うまくいこうが、失敗しようが、こういうタイプとは合うんだ、合わないんだというのが分かります。

女性からすれば、コミュニケーションを磨くのにSMサイトを利用するのもおすすめです。SMサイトは相手の事が分かる、返信をもらいやすいなどの好条件がそろっています。少なくとも、勘違いしたSさんは少ないか、事前に見極めることが可能でしょう。

手前味噌で恐縮ですが、これらを試してみるのは性癖迷子の方に結構おすすめです(白いゾーンでのご相談はページ下部からお送りいただけます)


コメント

  1. るい より:

    とっても面白い記事でした。
    SMプレイに憧れて、Sと称している方数名とネット上で話したのですが、理想のM像を被せられてしまう感じで、SMってこんなに子供っぽい遊びなのかなーと失望しかけていました。
    けれどこちらのブログの記事をいくつか読んで、私が抱いていたSM像は間違ってなかったんだなーと希望が持てました。
    いつか納得のいくSMプレイをしてみたいです。ありがとうございました。

    • ハルト より:

      るいさん、コメントありがとうございます。
      SMはAVの影響からか、とにかく男の好き勝手にしていい対象と見られがちですね。
      僕も最初の頃「プレイの話ばっかりで…SMで心がつながる、って何?」みたいな気持ちになったのを覚えています。

      憧れを形にできる体験相談も受け付けていますので、よかったらどうぞ。

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