脳科学と性癖

SMとこころ

神経伝達物質

人間の脳みそにはモノアミン神経伝達物質が巡っています。

はい、一行目からよく分かりませんね。
SMのサイトなのに何を言っているの?という感じです。
僕も書いてみてそう思いました。

この記事では、脳みその話をします。
厳密さはあえて遠くに放り投げて、感覚で語ってみましょう。

感情は、脳内ホルモンで決まっている?

脳みその中には、3つの物質が巡っています。
セロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリンです。
この3つを簡単に、脳内ホルモンと呼びましょう。

楽しいときや、不安なとき、脳内ホルモンのバランスが変わります。
例えば気持ちよく感じているときはドーパミンが多く
憂鬱だと感じているときはセロトニンが少なくなります。

順序が逆でも成り立ちます。

お薬などでドーパミンを増やすと気持ちよいと感じたり
セロトニンを増やすと気持ちが前向きになったりもするのです。

つまり、特定の感情と、脳内ホルモンは関連しているのです。

無意識に脳内ホルモンを調節する人間

脳内ホルモンのバランスが崩れると、気分が憂鬱になったり、不安を覚えたりして居心地が悪くなります。
そのため無意識に不快な状態を避けようとして行動します。

気分を変えるために出かけたり、美味しいものを食べたり、気の合う友達と話したり…
特定の行動や、食べ物が脳内ホルモンを調整してくれるのです。

この中には、アルコールやたばこ、ギャンブルなど、長期的に見れば損をするようなものも含まれます。
外から見たら理解できない、ダメと見なされるようなことも、一時的に脳内ホルモンのバランスを良くしてくれるのです。
この場合、本人は「脳内ホルモンをバランスさせよう」と真面目に考えているわけではなく、何となくそうしたい…という衝動に駆られているだけかもしれません。

とにかく、頭で考えるよりも先に、体が自己治療しようと動くわけです。

ここで一つ、発想を変えてみましょう。
SMも実はそうなんじゃないの?
と思いませんか。

脳内ホルモンは体質的に出やすい、出にくいがいる

こちらの記事をご覧ください。
心理テストの結果を集めてみると「依存」や「鬱」の項が高くなりました。
依存はドパミン、鬱はセロトニンのバランスが崩れていることに関係すると言われています。

バランスが崩れる理由は主に二つです。
ストレスによるものと、体質によるものです。
前者を心因性、後者を器質性と言います。

心因性の場合はその原因を取り除くことで軽快します。しかし、器質性の場合は体質的に足りてないわけですから、何とかして補うしかありません。
そのため、他人から見るとあまりメリットのない行動をとることもあります。
中には珍しい嗜好や習慣を持つ人もいます。

考え方のクセと脳内ネットワーク

脳内には網目状に張り巡らされたネットワークがあり、この中を電気信号が伝っていきます。
特定の感情と、脳内ホルモンは関連している…と書きましたが、より正確に言えば、脳内ネットワークを流れる電気信号が感情を引き起こします。
脳内ホルモンはこの電気信号を流れやすくしたり、流れにくくしたりする働きがあります。

また、ネットワーク自体が増えたり減ったりします。
よく使われるものは強化され、あまり使われないものは退化していきます。

ポジティブな経験は、ポジティブな気分を生みます。
楽しかった気分を何度も思い出しているうちに、幸せを感じるネットワークが強化されていきます。
逆も然りです。

悲しい体験をして、何度もそれを思い出しては反芻し、ドツボにハマり続けると、悲しみを感じるネットワークが強化され、抜け出せなくなります。

こうして、過去の経験から「性格」ができあがっていきます。
また、脳内ホルモンのバランスによって、個人ごとに経験しやすい感情と、しにくい感情があり「気質」を形成します。

上記をもとに、鬱や依存といった傾向も、なりやすい人となりにくい人が居ると推測できます。

ドパミンと依存

依存に関連するのは脳内ホルモンはドパミンと言われています。
ドパミンが出にくい人は「心地よさ」を感じにくいので、より強い刺激を求めがちです。

例えば甘いものを食べた時に「う~ん幸せ!」と感じます。
このとき、ドパミンが増えています。
しばらくすると増えていた分が元に戻って「また甘いものが食べたいな…」という欲求を生みます。
そして、もう一度甘いものを食べます。

この繰り返しが過度になったものが依存と呼ばれます。

ふつうはそうなる前にやめられますが、ドパミン系の機能が先天的に弱い人は、依存のリスクが高くなります。
ドパミンが増えてから戻る時の落差に耐えられなかったり、少しでもドパミンの量を増やそうとして、同じ行動を繰り返しがちという事です。

物質依存と行為依存

依存は実は2種類あります。
甘い物の例のように、具体的な何かを体に取り込むものを物質依存といいます。
タバコ、アルコールなどもそうで、依存性物質と呼ばれています。

対して、具体的な形を持たないものは行為依存といいます。
行為依存で代表的なものはギャンブルです。
マイナーなものでは、セックスや自傷行為の繰り返しも行為依存にリストされます。

自傷が気持ちよいのか?という話ですが、けがをしたときは他の事なんて気にならなくなります。
普段、不安もろもろの嫌な気持ちに苛まれている人は、そのことを忘れて相対的に楽になれるのです。
なので総合的に見れば自傷は得になりえます。ネガティブな感情を押し流してくれるのです。

これらに「SMプレイ」「ご主人様」などを当てはめると、依存的な性格とのつながりが見えてきます。

依存に関する記事はこちらにもあります。

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