スパンキングとは
“スパンキング” は、主に尻を叩く行為で、SMにおけるアイコニックなプレイの一つです。
人を叩くのはいけないことですが、尻を叩くことだけは何か文化的な匂いがします笑
子供の頃に(中には結構大人になるまで)お尻ペンペンされた記憶を持つ方も多いでしょう。
この経験がちょっと変わった形で快感として記憶されている人がたまにいて、SMっぽい「痛み」一辺倒のスパンキングと境界を分けています。
憧憬をどこかに漂わせるスパンキングもまたいいものですが、両者は全く違うので、Sはきちんと見極めましょう。
スパンカーとスパンキー
もう少し詳しく述べると、スパンキングは独特の世界を構築していて、プレイとして細分化がなされています。
叩く側をスパンカー、叩かれる側をスパンキー、略してキーとカーという場合があります。シルクドソレイユみたいです。
ディシスパなどの用語もあります。

スパンキング界隈の方はSM云々というより尻叩きフェチに近い印象が…
ちなみに、僕はよく分からないしこだわりません(笑)
何で叩くか?道具編
尻を叩く手段はいろいろあります。
それぞれ見てみましょう。
何も使わず、平手で打ちます。
愛情を感じられて一番好き、というMさんの感想をよく聞きます。
「でも、叩く方の手が痛くなっちゃうのが心配です」といった謎の優しさを添えてくれることも多く、Sとしては嬉しくなります。
ムチは遠心力を利用して叩くため、的確な位置に当てる、強さのコントロールをする…というのが大変難しく、技術を要するものとなっています。
(こんなとこからリンク張っていいのか分かりませんが、スポーツ鞭という競技もあります。…SMとは無関係のはずです)

ケインはしなる、細めの棒です。こちらは基本的に棒なのでコントロールに難しさはないのですが、基本的に棒なのでカバンに入らないという大きな欠点があります(笑)
過去に一度だけ折り畳みのケインを持っているSさんに会ったことがあるのですが、どこで売っているのかを聞きそびれてしまいました。
ご存じの方がいたら、ぜひ教えていただけないでしょうか?
ベルトは身に着けているものなので、持ち運びに困りませんし、ムチ的な使い方ができる優れものです。折りたたむとさらに扱いやすくなります。ベルトが痛みますが、まぁそれも味わいという事で…
ホテルに行く場合、ほとんど玄関に備え付けられています。
大変便利です。
薄いものはペチペチ叩くのにいいですが、いい靴ベラだと無駄に厚く、打撃に近くなってしまうので繊細にコントロールが必要です。
緩急をつけて叩く
比較的痛みが強くないと場所と言いつつも、加減次第では十分に痛いです。
後ろを向かせ、タイミングを悟られないようにしながら叩くのが常道でしょう。
バシッ!と当たった瞬間、Mの息は一瞬つまり、次いで痛みでパニックになります。
ときどき、ベルトの先端で優しく尻をなぞったり、ひゅっと空を切って「音」をわざと聞かせます。ひりひりと敏感になった皮膚には、それでも十分な刺激です。
ソフトタッチされたり、空気の束が触れるだけでもびくりと体が震えることでしょう。
いつ叩かれるのか分からない恐怖、その合間に訪れる、愛撫にも似た一時の安らぎ。
緩急を繰り返していると、Mさんははどんどん混乱していきます。
痛い、ひりひりする、まだ痛い、叩かれている、叩かれそう、叩かるんだ…まだ叩かれない、もうすぐ叩かれる…
少し間を置くと、叩かれる準備が無防備に解ける瞬間があります。
ここで強く、引っぱたいてやるのです。
「あああ!痛い痛い!」
首をぶんぶんと振りながら悶える姿を見ていると、よかったね、とニッコリしてしまいます。
驚きと痛みに絶え間なく揺さぶられ、追い込まれることで、頭の中がしびれるような陶酔感の中へM女は堕ちていきます。

セーフティワードは限界の合図
叩く側が、常に限界を正しく見極められるとは限らないので、事前にセーフティ・ワードと呼ばれる中止の合図を決めておく必要があります。「もうだめ」「許して下さい」などはプレイ中に自然と出る言葉なので、セーフティワードとしてはふさわしくありません。
しかし、難しい言葉にすると追い詰められたプレイ中は忘れてしまったりするのでこれもよくありません。
僕は「ギブアップ」という単語を指定します。
これは普段あまり言わないし、思い出しやすい単語でもあるので比較的良いのではないか菜と思ってます。
セーフティワードをMさんが言った瞬間に「SM」は終わり、すぐに休息に移るのです。
SMっぽいSMプレイ
尻を叩かれるというのは、女性からすると羞恥心や被虐心を強く刺激し、性的興奮を高めるようです。殆どノーマルの女性であっても、騎乗位やバックの最中に尻を叩かれると興奮する、などと告白されることがあります。
また、尻は肉付きが厚く、叩いても危険が比較的少ない&痛みがあまり強くない場所です。
バシン!という大きな音も出やすく「叩かれている」という被虐的な気分を盛り上げることができます。適度な強さでずっとしていると、ジワジワと気持ちいい熱を帯びてきます。
スパンキングのあとに、ぐっしょりと股間を濡らしているM女さんを見るのは、性癖の不思議さを味わうという点で感慨深いものがあります。

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