自己肯定感が低いと辛い。自制心との狭間でメンヘラ的心理に悩む
このブログでは、M女をいくつかにタイプ分けして語っている。
独特の表現としては “自罰的M女” というタイプがある。
言い換えると、このグループは自尊心とか自己肯定感の低い人たちである。
それは一体なに？という話だが、ざっくり言うと「私は誰かの役に立っているし、自分で好きなものを選んで人生を楽しんでいる」
という気分の事を言う。
「私は誰にも必要とされてないし、やりたいことも無いし、なんで生きてるんだろう…」
という状態は、自己肯定感が低いと言える。
彼女らの頭の中にある「なんで生きているんだろう」という疑問は
「自分なんて居なければいい」という存在否定の感情とは別物の、純粋な疑問である。もちろん、両者が共存する状態になることは多いが、どちらが強いかは人それぞれである。
後者が強すぎると行動のコントロールが効かなくなり、感情的に突っ走って周りから見ても不安定なのが分かるのだが、そこまで強烈ではない場合、内面的にはぐちゃぐちゃのまま、他人から見ると普通の人…という状況が生まれる。
理性が他人と自分の境界をきっちりと作るのである。この状況は、結構苦しい。
恋愛で自己肯定感が高ま…らない
苦しいので、誰かに救ってほしいなぁと考える。
しかし「救われる」がどのような状態なのかはよく分からないので、とりあえず幸せそうにしている女子を見習って、愛されることを目標にする。
好きな人を作る、とか、幸せな恋をする、みたいな言葉になるかもしれない。
彼女らは苦しい原因を取り除くのではなく、苦しいところに上から幸せをかぶせようとする。
体が痛い時、鎮痛剤を飲むのと一緒だ。
一時的に痛くはなくなるが、痛い原因は残ったままなので、いずれぶり返す。
運よく恋人ができると、あなたの自己肯定感はややアップする。しかし、どうにも違和感はぬぐえない。笑顔のその裏で、痛いものは痛いままだという事に気が付く。
あれ、幸せって私を幸せにしないの？
みんなはあんなに楽しそうなのに？
幸せと言われる状態に置かれた結果、自分のズレに気づいてしまう。
相手にそこまで強い興味を持てないのも特徴の一つ
自己肯定感が低いと、相手に対してもあまり強い興味を抱かない場合が多い。付き合う理由は
好きになってもらったから、とか付き合ってほしいと言われたから
という受け身の答えになる。他にも、理解があるからとか、優しくしてくれるから、などもよくある。
いや、そんなの良くある話だし、と思うかもしれないが、好意が薄れる、理解されない、優しくない面を見る、などのいずれかの条件がダメになると彼女らの「恋」はすぐに終わる。続ける理由がなくなってしまう。
本来、恋愛はお互いに楽しむだけでなく、うまくいかないときは支えあうものである。その過程で相手のマイナス面も目にするが、それはお互い様だし、二人で居たいし、という強い思いがあって、折り合いをつけながら人間的に成長していく。
だが、条件で選ぶとそういうステップができない。
結局のところ、彼女たちの恋は「好きな人不在」のまま始まり、終わる。
セックスで感じる空っぽ感
恋愛の始まりから終わりまでの間に挟まるのはセックスなのだが、本質的に好きな人とは言えないため、相手の体にあまり好意が持てない。
男根はときにおぞましく、嫌悪の対象にすらなる。
快感を得るかは体質的なものもあるが、最中か、事後に少し嫌悪感を持つ。
普通の人は、こういうの好きなのかな。
私、いまいちピンと来ないな…
と、顔には出さない不満が溜まってゆく。
彼女たちは、決して愛情を感じる部分が欠損しているわけではない。
一番身近な人間…つまり自分…の評価が低いがために、近しい他人だってそんなもんでしょ、と無意識に同一視してしまうのである。
そのため、少しでも悪い部分を見つけると「あ、やっぱりな」とばかりに評価を下げ、ひっかぶせた幸せも居心地悪くトーンダウンしていく。
恋なんてそんなにいいもんじゃないなぁ、と思いながら人知れず泣く。
まぁそうだよな、わたし、自分のことダメだと思ってるし、キラキラしてないし。
恋愛もセックスもうまく出来ないし。
もっと、ダメなものをダメなまま受け入れてくれる世界だったらいいのに。
寝転がりながら調べていると、気質やら性癖やらの世界も目に入ってくる。「あなたはMかも…」のような話も目にする。
記事を読んで、いやドMって…と思うのだが、見ているとなんだか魅惑的に思えてくる。
「普通の人」の世界に居心地が悪くなったあなたにとって、悪くない世界かも、と思う。
自分を隠さなくもよさそうだし。愛情とも程遠そうだし。
どうせダメなら、もっとぺちゃんこにしてもらったほうが、いい。
おかしい人の集まりなら、私も悩まなくて済むかもしれない。
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