出会った日は何をどうすればいいの?
SMの出会いを求めて、よさげな人と話が進み、ついに対面の日になりました。
(↓の記事の続きです)
性癖の話もして、してみたいプレイも決めて、楽しみに当日を迎えることと思います。
さて、初めて出会うその日こそ、今後の関係を決めるターニングポイントです。
メッセージでやり取りするのと、本人を目の前にするのとでは、感じ方は大きく変わってきます。
物理的にそばにいる時の方が、ずっと敏感に相手を感じることになります。
この記事では、Sさん側のリード方法を中心に説明します。
まずは飲食店で一息
待ち合わせ場所で、緊張しつつ出会った二人。
特別な人と会えた感動はひとしおです。
では、すぐにでもプレイ…はしてはいけません。
まずはどこかお店に入って、ゆっくり話しましょう。
おなかの空き具合に応じて、カフェやレストラン、居酒屋などへ移動します。
お店は前日までに決めておくのが無難です。
お店の選び方はコツがあり「席の間隔が広い」「空いている」ところを選ぶのが無難です。
理由は、上記を満たさない店では性癖の話ができないからです。
また、性癖の話をするときは、少し声のトーンを落としましょう。
SMの話は、当人同士では普通でも、周りの人にとっては不快な時があります。
聞こえにくいようにとか、生々しすぎないようにとか、TPOを考えながら話しましょう。
口下手な人も、過度に気にしないようにします。
常に話し続けるのは、話す側も聞く側も疲れるものです。
話が途切れないように夢中になるより、沈黙の時間が心地よくなるような工夫をしましょう。
食事や飲み物は残しても構いません。
せっかくお金を払って注文したものだからと、気を使いすぎないことです。
わざわざ残してもいい、と書くのは理由があります。
単純に、初めて会う時はめちゃくちゃ緊張するからです。
ご飯はもとより、飲み物も喉を通らないようなケースもままあります。
無理に食べさせたり、食べたり、具合悪くなるのでしないように。
実際に会ってみたら…
メッセージでやり取りするのと、実際に会って話すのではあんがい印象が違うものです。
ポジティブな印象に代わることもあれば、ネガティブな印象に代わることもあります。
容姿や雰囲気に対する好みも、どうしてもあります。
出会った直後や、お店を出る前などに必ず「次のステップに進んでいいか」を確認しあいましょう。
断られたら、なるべく格好よく別れましょう。
気持ちを尊重してくれた相手に、改めて好意を持ち、次につながるかもしれません。
お洒落は最優先事項ではありません。ただし清潔感は特に気をつけましょう。
迷ったら、家にあるもので一番新しくてきれいな服を着ます。
出来れば出る前にシャワーを浴びたいところです。
また、歯磨きは必ずしましょう。フロスもおすすめです。
細かい気づかいで、印象に差が出ます。
女性は時々「どうせ崩れるから」という理由でノーメイクで行くことがありますが、エチケット程度にはした方が無難です。男性は、自身のお手入れが行き届いている女性に惹かれます。
セックスはするもの?
皆さん気になっている(?)セックスの話です。
会った当日にするの?的な話ですが、人によります。
大人同士、冷静に判断してください。
SMは本来、セックスとは切り離された概念ですが、男女が密室で二人きりとなると、やはりそれなりに性的な思いが出てくることがあります。
また、一部の凌辱系プレイでは、そもそもセックスが前提のものもあり、一概にセックスはなし、と言い切れないところがあります。
なにはともあれ、当人同士、きちんと合意してからにしましょう。
また、NGの場合は前もって伝えておいた方がよいです。
当日になってNGを伝えると、思いもよらぬトラブルになることがあります。
そんなことで怒るのはおかしい、というのはその通りですが、防げるトラブルはあらかじめ防いでおいた方が賢明です。
プロフィールにあらかじめ書いておくのもよいです。
プレイが無くてもお互いを尊重しよう
Sさん側は、次の一つの事を心に留めておくとゆとりができます。
会う日や、会う日の直前に「やっぱりやめておきます…」となる可能性を、あらかじめ受け入れておくことです。
受け入れられないようであれば、この手の出会いにはあまり向いていません。
その日までに、どんなに苦労してマッチングして、真剣に想いを伝えあったとしても、そういうことは起こりうるのです。
理由は様々ですが、特に女性側は緊張して不安になりやすく、怖くなってしまうなどがあります。
怒ったりせず、むしろケアに努めるくらいの気持ちを持ちましょう。
会えばお互い支えあっていくかもしれない人です。
当日に告げられ、がっかりしたとしても、あくまでお互いの意思を尊重しましょう。
人生、そんなもんです。
in ホテル
対面も済ませて、そこからさらにお互いの理解も進んで、SMプレイをするタイミングになりました。
最終的にお互いの意思確認が済んだら、プレイする場所へ移動します。
場所はホテルが多いでしょう。
スムーズにかっこよく誘導するのが理想ですが、こだわりすぎても失敗します。
ホテルというのは空いてるときもあれば、空いてないときもあります。
SMは共同作業です。SMを始めるまでの移動も共同作業です。
お互い協力しながら部屋を探しましょう。
安全第一でプレイしましょう
初めての人もそうでない人も、プレイ技術よりも重要なことがあります。
・お互いを思いやる
・安全第一
ということです。
SMと相反する言葉に思えますが、実際そういうものです。
雰囲気は大事にしつつ、雰囲気に飲まれないようにします。
常に冷静でなくてはいけません。
また、難しいプレイや、加減の予想がつかないプレイをいきなりしてはいけません。
いけないことばかりで、じゃあ過激なプレイはいつするの?という話ですが
やりたいのであれば、地道に経験を積んでいきましょう。
あなたが良い関係をパートナーと築き続ける限り、プレイをする機会は繰り返し訪れます。
とにかく、一歩ずつステップを踏んでいくことが重要です。
そんなこと言ってる人あんまりいなくても、実際のところそういうものです。
新しい出会いの形が生まれて、初めてSMに接する人が増えるでしょう。
だからこそ、地味な真実を伝えます。
初めての二人、すれ違う原因
SM出会いで失敗する要因は、S側、M側ともに同じです。
1.S側が過剰に完ぺきであろうとする。
2.M側が過剰にS側に完璧を求める。
SM経験者というのは世の中に少なく、ベテランとなればさらに少なくなります。
お互い初心者として出会うケースが大半でしょう。
イメージが先行しすぎて、上記のようなふるまいを試みて、相手を気遣う余裕がなくなり、失敗に終わるのが典型的です。
ありのまま、等身大でいいのです。
やってもちょっと背伸びするくらいです。
足がつりそうになるくらい背伸びしてはいけません!
大切なこと
初心者Sさんに伝えたいことが一つあります。
ありのままでと言いつつ、次のことだけは忘れないでください。
S側はリードすることを諦めてはいけません。
緊張しすぎて最初ダメダメでも、途中バタバタして格好悪くても、最後までMさんの気持ちに応えることをあきらめるのは絶対にダメです。
過剰に飾る必要はありませんが、それは諦めることとは話が違います。
諦めるということは、Sさんに身を任せるMさんの気持ちを、大切にしていません。
待ち合わせでバタついても
コーヒーを飲みながらうまく話せなくても
ホテルが見つからなくても
プレイがうまくできなくても
Mさんとその日お別れする瞬間まで、自信を無くしたり、諦めたりしてはいけません。
想像してみてください。
始終無言で、何も話してくれなかった人が、去り際に微笑んであなたを抱きしめたら?
想いは伝わるし、印象だって全然違いますよね。
最後の一秒まで、SさんはSさんらしさを演出することを忘れないようにしましょう。
アフター
お互い率直な気持ちをメッセージなどで伝えましょう。
ここが良かった、次はあれもしてみたいなど、その日の思い出を振り返りながら書きましょう。
当たり前のことでも、ちゃんと書いて伝えるのが大事です。
お互いのことを理解するために出会った二人です。
会う前と会った後、どう理解したのか伝えることこそ、良い関係を築くポイントです。
思いやりも忘れないようにしましょう。あなたと会うために時間を作ってくれた人なのですから。
体験談も参考になるかも
白いゾーンには、管理人ハルトとM女性の出会いや流れが載っていて、少し参考になるかもしれません。
最初は必ず、信頼関係を築くところから始まります。
築けなければ、性癖を打ち明けられることはありません。
信頼関係は、じっくり話して構築することもあれば、もっと瞬間的に「関係ができる」場合もあります。
後者について言語化するのは難しいですが
「そんなこと言ってないのに、どうして分かるの?」
というシーンで生まれることが多いように感じます。
これは何も僕がスパイ活動をしているわけではなく、知識と経験から推測しているだけです。
Sさんは基本的にリードすることを求められます。
Mさんの「言葉にしないけど読み取ってほしい」という気持ちを汲み取る技術もリードの一つで、経験値からはぐくまれます。
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