無理やりイかされたい女 凛(26) 医療系

凛のSM体験 体験女性ドキュメンタリー

自分を見せることが恥ずかしい

あなたは人に何かを伝えようとして、うまく言葉にできなかったことはないだろうか?
強い気持ちを話そうとすると、どうもうまく出来ない。
それは言葉で表現することが難しいから、という理由もあれば、そもそも願望そのものがはっきりと意識できていないから、という場合もある。

凛は、率直に言えば話下手な女である。
感情を表に出すことすらうまくできない。

生来の人見知りと、押さえつけられ続けてきた家庭環境。
その両方が、自我を表に出すことを拒んでいる。

彼女は生まれてからずっと地元に暮らし、両親や近所の目で余計な摩擦を引き起こさないよう、おとなしく、いい子で居続けてきた。
実家暮らしの彼女は、26歳になるがまだ門限をつけられている。
無論、というべきか、否か。
家庭の縛り付けがきつかった凛は、性経験の少ない女である。

初体験は18歳。
いままでに関係した男性は3人。

話をしていくうちに、今までのセックス経験に満足していないことが見て取れた。
なにせ、どんな体験がしてみたい?と問いかけた僕への返答は
「男性にイかされる事」だったのである。

今までの相手が悪かったんだろうか?と僕は訝しんだが、次の言葉で謎は解けた。

「私にとって快楽責めされるのは恥ずかしいし、それでイクのは屈服してしまった気になるんです。だから、イキそうになっても身をよじって逃げちゃいます」
「感じている私を見られるのは恥ずかしいし、何だか許せません。それは屈辱的なことなんです」

なるほど、と僕は思った。
屈服してもいい場所。
それは彼女にとって必要な言い訳だった。
主従は道具であり、自分の殻を破るための手段という事だ。

SMの世界には痛いものばかりではない。
ソフトSMのような快楽追求型もある。
当サイトでも記事として取り上げていたから、凛の興味はそこに止まったようである。

そんなのSMじゃない、という人もいるが、僕は別にいいと思う。
性感開発だろうが、未知の快楽であろうが、知らなかった世界を見せること自体、SMのひとつの価値なのだから。

エッチな大人になることが許されなかった

エッチで気持ちよさを感じられない場合、理由はいろいろある。
まず、一人でしないタイプの女性。

触ったことのない場所が気持ちよくなるかというと、これは無理である。
男性だって生まれながらに股間を触って快楽を得ているわけではない。
そういう事をすると気持ちいい、と聞いて、何度も繰り返していくうちに「快楽回路」が繋がる。
神経の話なので、女性のプロセスだけが異なる理由はない。

だから、僕はまずこの点を確認する。
だが、凛は全く想像と違う答えを返す。
一人でするときは激しいんです、何度も絶頂するまでしちゃう。
そう答えた。

もう一つは、相手を気にして気が散っているタイプ。
凛の場合は、これだった。

「男の人としてても、演技しちゃうんです」
「気持ちよくないのに、気持ちよさそうにしたり。気持ちよいのに、反応を抑えたり」

どうして?と僕が問うと、彼女は家庭環境について話してくれた。

「小学生の時から母の機嫌が悪くなることが多くて、姉や仕事のことで八つ当たりされたんです。それが嫌で、不満そうな表情を見せれば、余計ひどくなっちゃって。だから、表情を変えることはいけないことだって思ってるところがあります」

なるほど、と思った。
普通に考えれば、結び付かない話だ。
母の不機嫌と男女の交わりとはシーンが異なるし、それで表情を変えたとしても、同じ結果にはならない。
だが、そんな普通を疑うくらい強い抑圧が、彼女を支配している。

彼女は人並みに化粧をするが、口紅を塗ったことはないのだという。

ずっと両親の下で、子供のように振舞ってきた自分。
健全な肉体と、健全な体で「娘」が成長することは、喜ばしいことだ。
だが、「女」になってはいけない。

家庭内の強い抑圧が、彼女を縛り付けていた。
実家暮らしがストレスになっているのは疑いようもなかった。

「家を出る、って選択肢もあるのは分かってます。でも、自分で選んで居るんだからいいんです」

凛は、諦めているわけではない。
母の機嫌が悪くならない程度に、できることを楽しむ。
自分の欲望を最小化しながら、生きる。

「こういう話、初めてしました」

性の話では、だいたいこういう部分はすっ飛ばされる。
他人の身の上にあまり突っ込んではならない、という大人のルールもある。
だから、凛にもそうやって接してきた人は多かったのかもしれない。
性癖や体の話はするが、彼女の背景には触れない。

でも、僕はこだわらないことにしている。
SMなんて、そもそもが、社会的「普通」から切り離された世界だ。
度の過ぎた詮索はよくないが、暗い部分を共有したっていい。

「私、自分が何を好きなのかよく分かってないかもです」

と、凛は言う。
彼女は難しいSM用語や、概念を知識として持っている。
そういう言葉をつなぎ合わせて、なんとか自分の性癖を説明しようとする。
しかし、それはちぐはぐな出来にしかならない。
自分にとってどういうものなのか、接したことがないから、上っ面だけになってしまう。

好きかどうかは、実際に接してみるまで分からないものだ、と僕は彼女に言う。

「服を買う時と一緒で、可愛いな、と思って着てみた赤い服が実はあんまり似合わなかったり、逆に興味ないなーと思っていた服を着てみたら意外と似合ったり。最初に考えていたイメージと現実が、全然違う結果になることもある」

「たしかに。その例えで胸にストンと落ちました」

彼女の精神はまだ幼い。
そうあるべきだ、と要求され続けてきたからだ。

「自分の殻を、誰かに剥がされたいんです。いやらしくていいそのままの私を見られたいです」

会話の中で漏れる、悲鳴のような願望。
娘から、女に。
一人で歩ける大人に。

待つ必要はなさそうだった。
彼女に必要なのは、機会だけ。

エッチな自撮りをして見てもらうと…

「なら、見せてごらんよ」

「…なにをするんですか?」

画面に表示されたメッセージが、凛の不安と、期待を伺わせていた。

「体のチェックだよ」

「…」

写真で、という言葉を補わなくても凛は理解する。

「…わかりました」

割りあいすんなりと、彼女は許諾した。

「でも、スタイルいいわけでないので、見てて楽しいものでもないかもです」

気にしなくていいよ、と答える。
僕が楽しむためというより、凛自身が行動することに意味がある。

しばしの沈黙の帳が降り、返信が届く。

「撮りました…」

見せてごらん、と促すと、凛は一枚の写真を送ってきた。

凛の下着自撮り

「ごめんなさい、どきどきするし、手も足も震えちゃって」

「自分の姿、どう思う?」

「はしたないと思います」

素直に答えた後、少しだけ間をおいてもう一通の返信が届く。

「でも、もっと指示が欲しいです」

やはり、というべきか。
きっかけさえあれば、凛は動ける。
その機会がずっと訪れないままだった。

「一枚ずつ。自分の体を説明しながら脱いでいきなさい」

その作業はゆっくりと進められていく。
最後に至るまでには、結構な時間がかかる。
だが、凛はそんなことを考える状態ではなかったようだ。

「下着を下したとき、どんな気分だった?」

後になって、僕はそう聞いたことがある。

「自然とそれまであった震えが止まって、ふわふわ気持ちよくなって
あとは見られたくてしょうがなかったです…」

M女はよく「スイッチが入る」という表現を使う。
当時の凛も、まさにそんな状態だったのだろう。

きゅう、っと耳鳴りがするくらいの興奮の中、下着と股間との間には、だらりと糸がひいていたらしい。

「もっと、指示してもらえませんか」

「だめ」

僕は、凛の要求をにべもなく断る。

「続きは、また今度」

青く、清いまま保たれていた少女性がいよいよ失われる。
肉欲のままに見せた自分の体。

男の性的対象となるための、体。
私が、それを持っている。
凛の内側に「女」の火が灯る。

「最初はしたくないことは絶対したくないと思っていたのですが、今はハルトさんに叩かれたり自由にしたいことされたら、自分はどう反応するんだろうって少し興味があります」

凛の心は、少しずつ溶けてきているようだった。

濡れる女

この体験を通して、凛はちょっと新しい性癖を開拓したみたいである。

「いろいろお話してくださったのが、嬉しくて濡れてしまってて…。なんて言ったら信じてもらえるか分からなくて、写真とったのですが送ってもいいでしょうか?」

口下手な彼女が自らを分かってもらうためには、実物を見せるというのが確実な方法となったらしい。
ずっと殻の中にいた少女は、さながら羽化した蝶のように、すべてを脱ぎ捨てて飛び回る…

エッチなことの前に…緊張してカチコチ

初めて出会った日。
待ち合わせの場所には、ほっそりとした、おとなしそうな雰囲気の女が待っていた。

こんにちは、と声をかけると、かすかな声で彼女は答えた。

近くの喫茶店に移動して、それが良く分かった。
目が合わない。
見れば、手元は小さく震えている。

恐ろしいくらい緊張しているようだ。
笑顔とは言えないが、不機嫌でもなさそうな、微妙な表情。

「表情を変えることはいけないことだって思ってるところがあります」

彼女とのやり取りを思い出す。
こんな調子で体験なんて大丈夫なんだろうか?
改めて僕は尋ねるのだが、凛の答えは「したい」であった。

無理して震えるからだ

ホテルの一室に二人で入る。
ソファに座った僕の横に、凛は座れなかった。
所在なげに、ただ佇んだまま、かわいそうなくらい震えている。

SMの始まりというのは、女性側は緊張感が強いのは間違いない。
だが、さすがに度を越しているように思う。

隣においで、と僕は誘導する。

「手を出して」

驚かせないように、一つずつ動作を指示する。
僕は伸ばした手に触れる。

びくり、と女は震えた。

「大丈夫?」
「はい」

問いかけには、しっかりとうなずいた。

「おいで」

掴んだ腕をゆっくりと引き寄せ、抱きとめる。
そのまま、子供をあやすように背をさする。
ついでに深呼吸もさせる。

凛は素直に息を吸って、吐く。
何度か繰り返していると、震えは少し落ち着いてきた。

「…まだ、やめられるけど?」
「いえ、そういうんじゃないんです。大丈夫なので、続けてください」

本人の意思は尊重するのが僕の主義だが、それにしても躊躇うくらいの雰囲気だ。
脱がせば進む、という気もしない。

ふと、口を虐められたい、といっていたことを思い出す。
突っ込むのは指だから、セクシュアルなニュアンスはだいぶ薄い。
一呼吸置くのにはちょうどいいだろう。

口ね、と声をかけてから、僕はそっと凛の唇に指をあてる。
びくっ、と驚いたように頭が動く。

よしよし、と背中をさすりながら、指をそっと口内に滑り込ませる。
唇、舌、頬の裏側…
少しずつ指が口内を犯していく。

びくり、と凛の体が震える。

(あ、大丈夫になったな)

内心でほっとする。

その震えは、驚きや緊張から出たものではないと分かったからだ。
今まで何度も目にした、女の悦楽の反応。
子宮から上がってきた衝動に、勝手に体が動いただけだったのだから。

体を直接見られること

「それじゃあ、凛」

「はい」

「実物のチェックを、はじめよう」

「…」

凛の指先がぎゅっと縮こまるのが見えた。

じっと見つめられながら、指示された体制をとる。
無機質に、表情を変えることも無く。
まるで、恥じらいを見せることすら相手に申し訳ない、と言わんばかりに。

だが、表情が全てを伝えるわけではない。
表に出にくいことは、彼女の特質にすぎない。

時には体が代わりに伝えてくれる。
下着の色がすっかり変わる位、湿っているのが分かった。

バシッ!

やにわに尻を平手で貼る。

凛の尻と股間が、ぎゅっとすぼまる。

バシッ!

もう一度叩く。
膝が、崩れそうになる。

「勝手に体勢を崩しちゃだめだよ」

凛の腕を掴んで、直立させる。
見られるだけでもくらくらするのか、がくん、とまた膝が抜ける。

「だめだって」

僕は凛の胸を乱暴にまさぐる。
びくり、びくり、と反応し体がくねる。
膝が落ちそうになるたび、強制的に体が引き上げられる。

凛は無言のままだったが、表情はすっかり変っている。
発情した、女の顔に。

「ほら、ちゃんと自分の足で立ちなさい」

「…はい」

かすれるように絞り出した声は、喘ぎ声と同じような甘さを含んでいた。

無理やりイかされる

荒い息をし始めた凛をベッドに連れて行って寝転がせる。

「感じている私を見られるのは恥ずかしいし、何だか許せません。それは屈辱的なことなんです」

彼女は、事前にそう言っていた。
そして、もう一つ望んでいた。

「拘束されて、逃げられないようにされたいです」

強制。
彼女の意志のはく奪。
逃げられなければ、どうしようもない。
どうしようもなけりゃ、感じたって仕方ない。

「だから、それを想像すると興奮するんだと思います」

凛の手首に、手錠がはめられる。
脚を抱きかかえるような姿勢で、身動きもとれない形で。
最後に、目隠し。

彼女の秘めた、性への憧れ。
子供のままだった「いい子」の壁は、いよいよ壊される。

僕は凛の脚をたっぷりと撫でさする。

1分…2分…5分…10分…

脚だけではない。体中にその手が広がる。
女体が疼いている。
視覚を遮断され、体の動きも封じられたまま、感覚だけが入ってくる。

たっぷり時間が過ぎたそのあと、指がついに陰部に触れる。

「ああっ」

凛の腹筋が収縮し、ベッドをきしませながら、体が跳ねる。

気持ちよくなるのは、イヤだったのに。
そんな姿、見られたくなかったのに。
限界まで焦らされた体が、疼いてたまらない。

「そのまま…」

自分からは言えなかったことがたくさんあった。
抑えつけられていたから、意志を伝えることをやめていた。
必ずしも全てが否定されるわけではないけれど、意地がそうさせた。
でも、いまは…そんな過去を、リセットするための時間。

「イキたい、です…」

ようやく、凛は大人の性の入り口に立つ。
欲望に向き合い、叶える。
それは悪いことでも何でもない。

彼女が絶頂を迎えるまでに、長い時間はかからなかった。

初めて自分からエッチしたいと言う

何度も上り詰めたあと、限界のサインを出した凛の手錠を解き、アイマスクも外す。

乱れていた呼吸が落ち着いてくる。
代わりに、一つ一つの息が大きく、深いものになる。

眠る前の子猫のように、大きくお腹を上下させながら、リラックスして呼吸する。
あれもこれも体験して疲れたであろう凛を気遣う。

「今日は、これくらいにしておこうか」

僕の声に、凛はぴく、と反応する。

「あと、何かしてみたいことある?」

聞かれたあとに、しばらくの間が空いて。

そして、はっきりとした声で、彼女は答えた。

「あの、ハルトさんさえよければ…」

自分を押し殺し続けてきた女が、初めて口にする、フツウの願望。

「…このまま、最後までしてみたいです」

驚いて凛の顔を見やると、ちらりと目があう。
今朝までは、まともに視線が合うこと自体なかったのに。

直ぐに逸らしてしまった瞳に、初めて意思の光が滲んでいたように見えた。

彼女が得たもの

帰り際、喉が渇いたからともう一度喫茶店に寄った。
目の前には、スイーツを食べながらあれこれと明るくお喋りする凛の姿があった。

一人の女になる心地よさ。
男へ対して隠し続けてきた反抗の気持ち。

いろんなものを、一回リセットして、彼女のアンバランスさは消え去っていた。
そこには、年相応に大人で、エネルギーを満ちた一人の女がいた。
表情も晴れやかだ。
まるで、青春を謳歌する女子大生のように。

M女だからって、SMプレイをしなくたっていい。
M女だからって、威圧的に、支配的に接しなくたっていい。

彼女が差し出した心と体。
それに応えて、少しでも呪縛を解いてあげられたのなら、体験としては十分だったんじゃないだろうか?

僕はアイスティーを一口飲む。
その冷たさが喉を通り抜ける一瞬、さっきまで色っぽく悶えていた女の残像が、脳裏をかすめて消えた。

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