DVプレイをしたかった女 怜奈 (後編) 風俗系

体験談_写真 体験女性ドキュメンタリー

前編はこちら)

腹パンチされたかったこと

「あ、漫画の話しましたっけ?えっと…こういうの、好きで見てました」

見せてくれたのは表面上イチャイチャしていて、二人きりになった時には豹変するというものだった。

「甘めも好き?」
「どうなんだろ…ギャップがいいのかな」
「なるほど。ほかにはどんなのを見るの?」
「こないだ見たのはなんだっけ。腹パンチのやつ?」
「あ、そういうのも好き?」

じゃあ試してみようか?となるのは当然の流れである。

「お願いします…。こうやって、壁際に立つんでしたっけ」

どこで覚えたのか分からない知識が怜奈には詰まっている。
僕があれこれ気を回さなくても動くところが、いい。

職業柄なのか、性格なのか
怜奈は服を脱ぐことにはなにも抵抗がない。
僕もまた、そういう行為に慣れつつある。
見慣れた女体。
少しずつ違う、でも同じ人間のからだ。

怜奈の体は肉付きがよく、肌は白い。
南の方の生まれだと本人は言ったが、あまりそうは見えなかった。

怪我をするような部位は打たないように、肋骨、鳩尾の位置を確認して、ポンッ、と軽く拳を当てる

「…大丈夫です」
「じゃあ、少しずついこうね」

僕はそう声をかけながら、少しずつ衝撃の度合いを強めていく。
二回、三回…
日常で体験することはない種類の衝撃に、怜奈の顔が、少しずつ歪む。
自然と腹を守るように、腕が下がる。

「下げないで」

僕の注意を受け、悲しい顔でよける。
すでに眉はへの字になり、耐えるのが辛くなっているのが見て取れる。

ドスン、と拳が打たれる。

怜奈の顔が、苦悶にゆがみ、体が崩れ落ちそうになる。
下から懇願するように、僕を見上げる。

なぜか、その顔は女の顔になっていた。
だらしなく、淫猥なMの表情。
打たれるたびに、頬が紅潮する。

許してと媚びる表情、制圧される諦め、夢がかなう幸せ。支配される女の顔。

何度目かに崩れ落ちて、怜奈は僕に倒れるように抱きつく。
僕はその頭を撫でた。

「なんだろ。痛いのに、バブみを感じます…。」

子供のような表情で、怜奈は微笑んだ。

ビンタされたかったこと

床に座らせると、何だかとても馴染んでいた

キスは?と僕が聞くと、怜奈はコクンとうなづく。
髪の毛をつかんで、上を向かせる。

「う…」

軽く唇を重ねる。

「キスの時髪の毛つかむのは、できる人だと思ってます」

思わず僕は笑ってしまう。
怜奈とのプレイは、終始こんな感じだ。
彼女の中で、僕との行為一つ一つが消化されていく。
イマドキの言葉に置き換えられながら。

怜奈もつられて笑顔になる。
ほんの一瞬だけ流れた、優しくて甘い雰囲気の中、僕は脈絡なく、怜奈の頬をバチ、と打つ。

「…!?…???」

目を真ん丸にして、驚きと怯えの色が、しゅっと宿る。

僕はまた優しくキスをする。

そして、すぐに怜奈の頬を打つ。

繰り返すうちに、混乱の度合いは増していく。
そして、痛みと恐怖が蓄積される。

キスの後に、僕は平手を見せる。

「やっ…」

怜奈は自分の顔を守るように腕をあげる。
僕はニコニコとその腕をつかんで、下す。

そして、パチンと頬を打つ。

ぽろ、と怜奈の頬に涙が伝う。
一粒、二粒。
ぽろぽろと涙をこぼしながら、怜奈は僕に抱き着いてきた。

「…どうした?」
「分かんない…」

ぴったりと。
それはとても自然な距離の詰め方で、まるで泣いた後の子供が親に抱き着くような仕草だった。
殴れば殴るほど、怜奈の感情が緩み、体温が上がる。

僕はよしよし、と彼女の頭を撫でた。

犯されたかったこと

一息ついて、ベッドに寝転がる。

「痛い…」

苦笑いしながら怜奈が言う。

「痛かったね」

殴りつけるほど、怜奈は不思議と色っぽい表情になった。
まるで、セックスの最中みたいに。
僕のものは、すっかり大きくなったまま、寝転がる怜奈の下腹部に当たっていた。

「はい…あの、舐めてもいいですか?」

問いかけに許可をだすと、怜奈は布団にもぐってフェラを始めた。
口内の柔らかさに包まれる。
どこで覚えたのか、怜奈のテクニックはなかなかのものだった。

しばらく、その感触を楽しむ。
はじめは彼女の動くままに。次第に、頭を押さえつけながら。

喉奥を責められ、むせる。
涙、鼻水、よだれ。
怜奈の顔じゅうはべとべとになる。

それでも、やめない。
僕もやめさせない。

ゆっくりと煙草を一服するように、その時間を楽しむ。
やがて、怜奈にも疲れが見え始める。

「入れてほしい?」
「…はい」
「いいよ。やってください、ってお願いできたらね」
「…」

ほんの一瞬だけ迷い、しかしすぐに怜奈は頭を下げた。

「お願いします。私の穴を使ってオナニーしてください…」

セックスして下さい、ではなく、オナニーしてください。
と言うところがいい。
自分が女としてではなく、女体として使われることを怜奈は望んだ。

僕はゴムを手に取ろうと、傍らに手を伸ばす。

「お願いします…生でいいです」

その言葉までが、ワンセットなのかもしれない。
いい覚悟だ、と僕は思った。

そのまま、乱暴に怜奈を犯す。
乳首をつねり、髪を引っ張りながら。

ほら、穴を締めろよ
といって腹を殴りながら。

「こんなので感じてるんだ、変態」
「ヤリマン、ビッチ」
「くず」

耳元でささやくたびに怜奈の穴はきつく締まり、濡れた。
たっぷり時間をかけて凌辱したあと、出すぞ、と僕が言うと、怜奈は

「そのまま…中に出して…」

と囁いた。

またね、の後で

すべてが終わった後、シャワーを浴びて、帰り支度をする。

下着姿のまま、だらしない座り方をして、片手に煙草を持ちながら、スマホに熱中していた。
飾り気のない行動がなんだか子供っぽくて、僕は微笑む。

「え?なんで笑うんですか?」
「何でもない。タバコ、一本くれよ」
「うん。いいよ」

怜奈は僕に煙草を差し出し、火をつけてくれた。
タバコの香りが甘く香る。

「吸い終わったら出ようか」
「うん」

薄く立ち込める煙の向こうで、金色の髪が揺れた。

すっかり暗くなった空の下。

12月の街並みは、イルミネーションでチカチカと光っていた。

「まっすぐ帰るの?」
「友達に誘われちゃって…これから飲みに行くんです」

そうなんだ、と僕は答える。
駅の近くで、僕たちは別れる。


「ありがとうございました。楽しかった。また遊びましょう」


怜奈の柔和な笑顔は変わらなかったが、すでに次の約束に気を取られれているのか、どこか上の空になっていた。

一人になった僕は空腹を覚え、ジャンクフードで小腹を満たす。
コーラのきつい炭酸が、乾いた喉にしみる。

殴ってくれる人になつく。
それはどういう感覚なのだろう?

短い食事の時間のあと、僕は再び駅に向かう。
雑踏の中に、怜奈と同じような、20代の若さがひしめき合っている。
はやりのメイク、きれいな脚、明るい髪色。
華やかないでたちの女子を眺めていると、ひときわ明るい、金色の髪の毛が目に留まる。

その持ち主と一瞬、目が合って、外れる。

怜奈の移ろいやすい目が、たまたま雑踏の中の捉えただけなのか、それとも、あえて気づかないふりをしたか。
今日、僕と歩いたルートを逆向きにトレースしながら、怜奈の姿は夜の街に消えた。

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