プロフィール

管理人プロフィール

名前:ハルト
性別:男性
年齢:30代
体型:170cmくらい、やや細
趣味:物書き

僕の性癖

僕は根っからのSM好きという訳ではありませんでしたし、今もたぶんそうなのだと思います。
若いころは時々はプレイとして、ちょっと変態的な行為をして楽しむことはありましたが、それがSMへの目覚めのきっかけになったかというと、違いました。
そこにあったのは「こういうプレイをしてやったぜ」というゲスな達成感くらい(若い男性にありがちな…)で、どうしようもないヤツだったと思います。

達成感のためのプレイというのは一度やると二度目はしないわけで、一通りのプレイを試し終わったあとは、ごくごく普通に恋愛し、スキンシップとしての愛情豊かな行為に没頭する時期が続きました。

そして、当たり前のように失恋をし、どうしてうまくやっていけないんだろう、と悩んでいました。

手痛い経験を繰り返した僕は、やがて恋愛の意味に気づきます。
それは、女性自身の考え、生き方の尊重することに違いありませんでした。
それまでの僕は、女性を支配する事ばかり考えていたように思います。

30代になり、肉欲から冷静に距離を置けるようになった今では、余計に強くそのことを思うのです。

転機

僕がSMの事を真面目に書こうと思ったきっかけは唐突でした。

「叩いてほしい」

当時付き合い始めたばかりの彼女が、そう言ったのです。
僕の中の何かを感じ取ったのか、はたまた彼女の中にたまたま異常性が眠っていたのかは分かりません。

戸惑いました。
面と向かってはっきり言われた経験は初めてだったのです。

これがSM?
どこまでしていいの?
彼女は何を望んでいるの?

頭の中にいろんな疑問がよぎります。
それは、数秒に過ぎなかったはずですが、とても長い時間考え込んでしまったように感じました。早く答えないと、これ以上間をあけたら「変なことを言って、引かれた」空気に変わってしまいそうな危うさがそこにありました。

勇気を出して秘密の欲望を口にした彼女に恥をかかせたくない。
そう思いました。

どれくらいがいいのかもよく分からないまま、僕は平手でその尻を打ちました。
パチン、と打ったその痕が赤くなりました。

きれいな体でした。
どこにも傷なんてついていない、大切に手入れした肌。
つややかに揺れる髪。

普段のきらきらした彼女が、人気者の彼女が見せた、一人ぼっちの欲望。

「もっと、お願いします…」

それは何度も繰り返されました。
僕は半分、夢中でした。
いいのかな、こんなに叩いちゃって。
頭の片隅では、そんなことを考えていた気がします。

全てが終わった後、彼女はすこし涙ぐみながら、僕に抱き着きました。
自分の中に、言いようのない感情が生まれました。
酷いことをした男に、今まで見せたことのない表情で、ひっそりと寄りそう女。

肉欲からは得られなかった満足が、心の中にぽとりと落ちて、透明な染みのように広がっていきました。
世間一般では許されないような秘密を共有して、はじめて「他人と繋がった」瞬間でした。

SM体験サイトを始めた理由

上記の女性とは残念ながら別れてしまいましたが、しばらくしてから僕は考えました。
あの時感じた満足感の正体は何だったんだろう?

異常であるがゆえに誰にも話せない欲求。
そんな欲求を持つがゆえの、違和感。
他人と違う自分の孤独さ。

だんだん、イメージは固まってきました。

孤独を共有するための繋がり方。

それが多分、SMの答えなんだと思います。
孤独に震える自分をリフレッシュする。
傷ついた何かを、癒す。

同じような目的があるものは、例えばエステがあります。
日々に疲れた人が「癒され、次の日から頑張る」ために行くところです。

エステでは、心地いい香りのアロマを使い、丹念なマッサージを行います。
大変に心地いいものかもしれません。
でも、瞬間的に心地よくなるのはゴールではありません。アロマもマッサージも手段の一つです。
目的は、エステを出たときに感じる「元気になった!頑張ろう!」という心と体のリフレッシュ感でしょう。

SMも同じだと思います。
でも、そういう観点でSMの世界を覗いたとき、ちょっと変だなと思いました。
そこには「どんなプレイをしたか」ばっかりが溢れているんです。

どうも、プレイそのものが目的になるのは違うような気がします。
ホテルから出て、外の空気を吸い込んだときにハッと感じる
「ああ、すっきりした!元気出た!」
という、あの感覚のための手段でしかないはず。

ここに目がいかないと、孤独なまま彷徨う誰かは、そのまま一人きりで潰れちゃうかもしれません。

僕はそれはすごく嫌でした。
だから、発信することにしました。

このサイトを立ち上げたのは、そんな経緯からです。

最後まで読んでくれたあなたへ


長々と書きましたが、ここまで読んで頂いてありがとうございます。

Mという性癖は、今日来ている服と同じように、あなたを構成するものの一つに過ぎません。
その内側に、あなたの身体があり、あなたの心があります。

もし、読んだり、体験したりして、あなた自身に前向きな変化が訪れたら、教えてください。
そして、よければ書かせてください。あなたと同じように、迷子のMさんがそれを読んで、救われるかもしれません。

あなたがただ、ありのままの自分でいられますように。

コメント

18歳以上ですか? 一部 R18 向けの記述があります。 あなたは18歳以上ですか?
タイトルとURLをコピーしました