性の悩みの辛さ
失恋したとき、頭の中をぐるぐるとその話ばかりが駆け回って、何にも集中できなかった…という体験をした事は無いでしょうか?
失恋した時は一日中、頭の中は100%そのことばかり考えているかもしれません。一方で、性的にうまくいかないなぁ…というゆるい悩みは、1％くらいかもしれません。
しかし、その1％が、毎日確実にあなたのあなたを蝕んでいます。
何か気になっていることがあると、本来やるべきことがうまく出来ないからです。
休日にちょっとした息抜きをしている最中でも「1%の悩み」が、どこかで邪魔をしてきます。
本当に、私が一番したいことは「息抜き」なんだろうか？
毎日毎日悩み続けている1%を解決する事の方が、実はよっぽど重要なんじゃないだろうか…
そう、悩みというのは一瞬のデカさ、重さで深刻さが決まるのではありません。長い時間、長い期間、心の中に存在しつづけているもののほうが、実はずっと深刻なのです。
性の悩みを抱え続けること
当ブログで悩みの代表例として扱っているのは「性」です。
この悩みは、たいてい長く、解決し辛いものでもあります。
その始まりは早ければ思春期…たいがい中学生とか、それくらいから始まり、大人になってもなかなか解決しません。
いまこれを読んでくれているあなたが18歳なのか、25歳なのか、40歳なのかは分かりませんが、いずれにしろ、年単位で引きずっている悩みなのは間違いないでしょう。
全部足すと、最近でてきた悩みよりも、ずっと深刻に時間を取られていることが分かります。
このまま解決しなかったら、50年分とか60年分と溜まっていくのです。
そして、残念なことに年を取るにつれこの悩みを解決する機会は減って行きます。一番性に接することが多いのは20代で、ここでケリを付けられないと、その後も延々とあなたを苛むかもしれません。
まずは試してみないと性の悩みは解決しない
体験ドキュメンタリー のコーナーでは、実際に性の悩みを抱えた女性が登場します。
実際にお会いした女性が、SM体験を決意するまでのドキュメンタリーです。
どんなふうに紐解かれるのか？描写を通して参考になればいいなと思います。
彼女たちは、普段通りの生活を送りながらも、人に言いづらい、自身の内側にある「女」について疑問を持ち続けています。
僕は、理想の性体験をすれば悩みがスパッと解決して、立派な人間になれますよ！
というつもりはありません。
ただ、試してみることそれ自体に意義があるとは思います。
どうも何だか人と違う
どうも何だかMっぽいみたいだ…
ぼんやりしたイメージが頭の中で展開されても
自分が本当にそれがすきなのか、どんな行為がしっくりくるのかは、実際にやってみるまで分かりません。
そして何より
頭で考えていることと、体が考えることは、意外と違ったりします。
だから、試してみることに意味があるのです。
性の悩みがあったっていい
悩みが辛かったり、疲れるのは理由があります。悩むことそれ自体にエネルギーが消費されてしまうからです。
だから「あ、私の好きなのはこういう事だったんだ」と確定してまえば楽になります。これが、まずは試してみることがいい…と言っている理由です。
いまいちだったらもうしなければいいし、ちゃんと「好きだ」と自覚できるなら続ければ幸せになれます。そこまでいくと、あなたの新しいエネルギーすら引き出されてくるでしょう。
好きな事…それは別にカッコいいことでなくたって、いいんです。
SNSで100人に共感してもらえるようなことじゃなくたって、いいんです。ごく個人的で人には言えない、性的な事だって構わないです。
ノーマルなセックスで満たされない、ダメな女でもいいんです。
鞭打たれて、明日からすっきりと良い自分になれるのなら、それでいいんです。
縛られて、はじめて自分の内側を見せられるのなら、それでいいんです。
あなたの良さを、誰か一人でも分かってくれるのなら、それでいい。
性の悩みを解決して、次のステップへ！
100％の解決じゃなくても、悩みの量が半分になれば、余った半分を使って、歩きだすことができます。
悩みを解決することで人生がすぐに良くなることはないでしょう。
でも、ほんのちょっと進むことができます。
いままで一歩も動けなくたって、歩き始めることさえできれば、もう大丈夫。
きっと、いい方向に転がります。
ご主人様を得たMさんが変わるのも、きっとそんな理由でしょう。
性癖というものにずっと悩んで頭を支配していたものが、飛んでいくのです。
この人には見せていい…見せるかどうかの「悩み」はもういらない…
そうやって、ちょっとずつ元気が出てきます。
「普通」の皮なんて脱ぎ捨てて、生まれ変わりましょう！
経験の少ない初心者さんが二の足を踏む心理
たとえば
「私、Mなんです」
と言い切れる方は、実際にSMを経験して、それが自分に合うのだと確認できた人なのでしょう。MはSMの世界では頻出ワードですが、世間一般で考えればかなり珍しい存在です。そもそも絶対数が少ないのです。逆に
「自分はMだろうと思うんですが、経験が無くて…」
という初心者、未経験の方は、たくさんいます。
このページをご覧になったあなたもそうかもしれません。
あなたが歯切れの悪い言い方になってしまうのは、経験が無いために「本当はMじゃないかも…」という不安がよぎり、いまいち自信が持てないためでしょうか。
一つだけ言えることは、SMに興味を持った時点で、あなたはどこかに適性があるということです。なぜかというと、人は自分にとって好ましくないことを「試してみたいなあ」とはそもそも考えないから。あなたは今までに
「不味いごはんが食べたいなあ」
なんて考えたことがあるでしょうか？
…無いですよね。
「美味しいごはんが食べたいなあ」
なら、何度も思い浮かべたことがあるでしょう。
ついでに言えば、これを思い浮かべるのは、お腹が空いているという前提がつきます。何か食べなくちゃ、という無意識の要求が最初にあって、それがある程度積み上がると、言葉になって認識されます。
SMの話に戻しましょう。
ご飯の例と同じように
「ちょっと痛いのも、気持ちいいかも」「”下の立場で居ることが安心する…“」「モノみたいに所有されたい」
は、あなたの中で何かが不足していて、それが言葉になった状態です。
上のようなことは、ノーマルな人ならまず考えないことです。
こんな願望が思い浮かんだ時点で、心のどこかに降り積もったM志向は、結構な大きさになっていると言えるでしょう。
経験の少ない初心者さんは、ためらう習慣がついている？
もう一つのブレーキ要素についてお話しします。
人は、長く続けている習慣や、ずっと手元に置いているものは、そのままにしておきたいという気持ちが働きます。
「この服、もう着ないから捨てたいけど、前はよく着てたから…」
「不便だから引っ越したいんだけど、大変だから…」
「今の恋人、ちょっと合わないとこもあるんだけど、もう1年も付き合ってるから…」
今までしてきたことを捨て去ることに、とても臆病になっちゃいますよね。上の3つは、もやもやとした感情を持ちつつも現状維持し続けている例です。
不満自体は明らかですよね。服の話なんて、理由が理由になっていませんから、捨てればいいだけです。
服を捨てたら、ごちゃごちゃしていたクローゼットが片付いてすっきりします。
何より、捨てようかどうか悩むことに気を取られなくなって、気持ちが楽になります。
新しい家に引っ越したら不便が解消する分、あなたの生活は充実するし
不満を持ちながら彼氏のために使っていた時間は、旅行したり美味しいものを食べたり、あなたのストレスを解消するために使えます。
結果を想像すれば、そうした方がいい、と分かっていることでも、なぜか行動まで結びつかないのは、実は心理学的な理由があります。
長く持ち続けて来たものに対しては、事実と関係なく、それに価値があると思い込む
ということが、実験結果から明らかになっているのです。
理由と結果が、逆転していますよね。
本当は、価値のある、いいものだから長く持ち続けるはずです。でも、実際は価値のないものでも、長く持ち続けると、いいものだと思いこんでしまう。
この現象のせいで、時間の経過とともに
あなたが望んでいないことが、あなたが望んでいることより価値を持ってしまうことがあります。
再度、SMの話に戻しましょう。ここまで読んだあなたなら、次の一文を読んだだけで、何が言いたいかお分かりになると思います。
「私、SMに興味はあるけど、普通でも満足してるから…」
したくないけど、続けていることは何でしょう？
してみたいけど、あきらめているものは何でしょう？
「普通で居なきゃ」という常識を長く持ち続けてきた結果、塗りつぶされてしまった願望がありませんか？
あなたが片時も肌身離さず、一番長く持ち続けて来たもの。
それは、あなた自身のココロです。
悩み続けるよりも、試して確かめた方がいい
性経験の少ない方の、なんとなくの憧れを持ちつつも迷い続けてしまうケースを紐解いてみました。
Mである、という性癖をなんとなくは自覚しながら、普通の恋愛ばかりしている人が居ます。機会に恵まれない、というのは確かにその通りです。
ところが、一度心に灯った願望は、そのままずっと、心にあり続けます。手が付けられないくらい燃え上がることはないかもしれませんが、消えることも無いのです、
いつかしてみたい…と思うのなら、先送りしないで早めに試してみたほうが良いということです。
理由は、説明した通り。明日よりも今日のほうが、行動しやすいから。
性癖なんて、すごく個人的なものです。
興味があるなら試せばいいし、ダメだったらやめればいい。
誰にも迷惑をかけるわけではないし、あなた自身さえ納得できていれば、それで大丈夫。
どこかに、あなたの心の穴を埋める、あなただけのSMがあります。
このブログが、そのきっかけをつかむ一助になれば幸いです。
コメント