SとMのカップルを何と呼んでいますか?
よく聞くのは「ご主人様と奴隷」なんて言葉ですけど、実はS側の呼び名だけでも
ご主人様、飼い主、パートナー、S、ドミナント…
など、特別な関係を表す言葉はたくさんあります。
面白いのは、同じSMでも言葉によって関係性のニュアンスは少しずつ異なっていることです。
このあたりの違いを、筆者の主観をもとに(笑)整理してみました。
お遊び的な記事ですので、なにとぞ軽いノリでご覧ください。
(文中に登場する軸の意味は、下の記事が参考になります)
パートナー
どんな関係性にも使えるニュートラルな言葉です。
他の呼び方がS側、M側を区別しているのに対し、パートナーというカラッとした響きは大人の付き合いを感じさせます。
逆に一定の距離感を求める人が使う場合もあり、セフレ的な間柄、または婚外恋愛のニュアンスを含む場合もあります。
D/s要素が強ければ別の呼び名を用いることが多いようです。
ご主人様と奴隷
定番の呼び方です。
奴隷というどぎつい響きとは異なり、SM界隈では普通に使われている言葉です。
慣れとは恐ろしいもので
「デート中についご主人様と呼んでしまって、店員に不思議な顔をされた!」
なんて微笑ましい話もよく聞きます。
奴隷 という概念は人間が争うようになったころからあります。
勝者である「主」は人間の形をしたモノである「奴隷」を手中に収めます。
由来からも想像できる通り、この呼び方をするカップルの間には、D/sのニュアンスが強めにある印象です。
奴隷側は基本的にご主人様の言いつけを守って過ごし、ひとたび命令されれば拒否権はありません。
性的な支配ももちろん含まれます。
とはいえ、現代日本に生きる男女に「絶対服従」は無理な話です。現実には、ときどき普通の男女に戻ってケンカしたり、ラブラブしあったりするでしょう。
飼い主とペット
可愛らしい響きがある呼び方です。
人間同士の煩わしいしがらみから離れて、和気あいあいとしているイメージです。
犬に例えるとイメージしやすく
S側:世話を焼く、躾ける
M側:可愛がられる、忠実である
といったニュアンスが中核に見て取れます。
SM軸に対してはニュートラルな感じで、痛みを伴わない関係性の場合が多いみたいです。
余談ですが、この呼び方を好む人は犬を飼った経験のある人だと思います。
僕は猫しか飼ったことがないので「ペット」とSMは全くイメージとして繋がりません笑
ノーマル寄りな女性でも飼い主、ペットという語句は受け入れやすいようです。
サディスト、マゾヒスト
わざわざこの呼び方を選ぶ方々は、純粋に苦痛の授受を楽しんでる人が多い印象です。
つまり、SM軸に振れてる人たちです。
カタカナで書いてあるところがミソで、S、Mといったアルファベットになるとまたニュアンスが変わります。
苦痛系…僕はわりと好きです(聞いてない)
ドミナント、サブミッシブ
D/sという分類に基づいた呼び方です。ドミナントは支配者とも訳されます。
D様…と呼ぶ人はあまりいませんが、男性のマゾは相手の女性を「ドミナ様」と呼んでいるのをよく見かけます。サブ、という呼び方もあまり見かけません。
なじみの薄い言葉ですが、別記事に解説があります。
こちらも合わせてご覧ください。
主従
かなりあいまいなワードですが、SM的関係を「主従関係」と表現することはよくあります。
S側は「主」と呼ばれる場合が多いですが、M側が何と呼ばれるかはわりと曖昧です。
D/s要素が強く、やや依存的な関係にある場合が多い印象です。
ときどき、恋人のニュアンスを強く含む場合があります。
SM的な関係では「恋人」という一般的な表現はなぜか避けられる傾向にあるようです。
彼氏、彼女というと一気に対等になってしまうからでしょうか…?
ご主人様とメイド
ご主人様と奴隷の変型版です。
ややファンタジーですが、こういう関係性を好むMは意外と多いです。
彼女らが想像するのは、秋葉原のメイドではなく、中世の職業メイドです。
主は思いやりと思い入れを持って接し、メイドはそんな主の生活を整えることに尽力します。
もちろん、エッチなイメージは付随しないはずなのですが…そこだけは現代的になっているようです。
「尽くすことが喜び」と語っていたM女性がいて、紐解いてみると、まさにこのイメージでした。
ご主人様と奉公人
ご主人様とメイドの変型版です。
封建制度の元、奉公人は(独り立ちするまで)主人に絶対服従です。
搾取されてもそれまで。
奴隷との違いは、主の意志でMをそばに置いているわけではないという点です。
好きも嫌も関係なく、奉公人はそういうものだから、そこに居ます。
ほとんど聞きませんが、主従関係の究極の形かもしれません。
終わりに
知識と経験、独断と偏見でSM関係につけられる名前をまとめてみました。
ちがうよとか、これ以外にも知ってるよーという方が居たら、ぜひコメントなどでお知らせ下さい!
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