SMの実態は謎?
SMに興味を持って調べる人はたくさんおり、解説もまたインターネット上に無数に転がっています。
しかし残念なことに、きちんと整理されたものはほとんど見つかりません。
ベテランはよく分からないことを言うし、ビギナーはエロと混同していたりします。
適当なまとめサイトに至っては、冒頭と結論で矛盾していたりしてちんぷんかんぷんです。
面白いのは、大抵のサイトでこう結んでいる点です。
「SMに定義はない。人それぞれの形がある」
本当でしょうか?
定義がないのなら、なぜその筆者はSMについて書けたのでしょう?
なぜ自分をSと名乗り、相手をMだと言えたのでしょう?
人それぞれと言っておけば、その内容は誰にとっても必ず当てはまります。
わざわざSMを名乗った上で自己矛盾を埋め込むのは
・読者を欺こうとしている
・単純に気づいていない
・表現しきれないからそういう事にしている
等の理由が考えられます。
(ほとんどは3つ目だと思います。実際、僕も苦し紛れに「定義がない」と言葉を濁していたことがありました…)
迷子のひとに道筋を
意味がクリアにならないと、誰が一番困るのでしょうか?
それは、M自身です。
「白いゾーン」自体は前身となるブログがあり、体験型SMという形で機能していました。
管理人である僕は、幾人かのMの方からメッセージを頂いたり、実際にお会いしたりして、その実態を目にしてきました。
ブログの雰囲気もあったかもしれませんが、実際には「和気あいあいとしたSMを楽しみたい」という方は殆ど居ませんでした。
そこに存在していたのは、孤独でした。
大変な勇気と決断力でSM体験をしてくれた女性。
彼女らは、女の体という大切なものを賭けてでも、現実に溺れそうになっている自分を、何とか救い出そうとしていました。
SMに対する世間一般の認知は「エロの一種」です。
ですから、SMとは何ぞや?という疑問への回答も、殆どはエロという観点からのものになります。
迷子のまま、孤独と戦うMさんがいつまでたってもトンネルを抜けられない理由は明確です。
誰も、どこにも、答えを書いていないからです。
嘘っぱちの「ご主人様」たち
答えを隠すことは、紛い物のご主人様にとってはメリットがあります。
M女性が離れていかないのです。
「私って、何なんだろう?」
人は自分の疑問にケリをつけるまでは、次に進むことができません。
SMという世界に、清水の舞台から飛び降りる気持ちで入り込んできた彼女たちは、そう簡単に引き返すことはできません。
どこかに答えがあるはずだ。
傷が増えるたび、その思いは募るでしょう。
その「答え」をチラつかせる人が目の前に居たら?
自分からそれを投げ捨てることなんて、出来るわけないです。
彼は、実際には何も持っていないかもしれませんけどね!
本当のことを書きだしたい
M女はよくわからないのをいいことに、食い物にされているだけじゃないか。
だんだん腹の立ってきた僕は、エロのいいわけにしかなっていないSMを整理し始めました。
こうして出来上がったのが SMハンドブック です。
よく出てくる言葉の定義から、エロとの境目、恋愛とのつながりについて網羅しています。
同時に、体験談 という形で、リアルなSMの実態を書きだすことにも腐心しました。
また、補足的に プレイそのもの もまとめてあります。
そして最後に…僕がこの世界を観察して思った、SMなんだけど、今までのSMで語れない範疇のこと。
サイト名の由来になった、性癖の空白地帯…「白いゾーン」について、このカテゴリで語ります。今までなかった新しいSMの概念をお伝え出来たらよいなと思っています。
お時間のある方は、ぜひその内容をご覧ください。
最後に…
偉そうなことを言っていますが、実際のところ当サイトの記述はすべて「仮説」です。
僕自身の経験や知識、そして、実際にSM体験をされた女性の本音から、実態としてはおおよそこういう事だろう…と導き出された結論を文章にまとめています。
より正確で、良い内容にしていくためには、訪れてくれたあなたの声が必要です。
些細な事でも構いません。
メッセージ からあなたの声をお送りください。
あなたの経験が、あなたと同じように悩んでいるMさんを救うかもしれません!
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