痛いのは嫌だけど、Mっぽい…
Mっぽい人の記事では「Mっぽい人」と「SM好きな人」のすれ違いについて書いています。
実際、Mっ気がある人の大半はどちらかというとSMに「気持ちいい」イメージを抱いているでしょう。
SMってホントは痛いプレイのことじゃないの?という疑問とともに、本記事では痛くない、気持ちいいSMについて紐解いてみましょう。
SMってなによ
本来、SMという言葉は加虐と被虐の関係を示しています。
で、加虐って何ぞや?という話ですが
goo辞書で調べてみると
むごいしうちを加えること。いじめ苦しめること。「―性愛」「―趣味」
とあります。
この文章も様々な解釈ができますが、本質的なところではS側がM側を制圧する、というようなニュアンスがあります。
ハードなSM = 痛いこと?
前述の「苦しめる」をそのままかみ砕くと痛いSMになります。
過激なプレイで、痛みや恐怖をもって相手を制圧するわけです。
しばらく前はSMといえばこのイメージでしたが、最近はわざわざ「ハード」をつけて区分しています。
一般的な感覚からすると、暴力や痛みをもって相手を制圧されることは忌み嫌われることです。
SMも例外ではなくなってきていて、SMといえど別物だよ、という表現になってきてるわけですね。
ソフトなSM = ハードSM – 痛さ
ハードなSMがわざわざ区別されるようになってきたのだから、それにとって代わるSMもあるはずです。
長らくここには「ソフトSM」という言葉が納まってきました。
ソフトSMには、痛みで制圧するというニュアンスはありません。
どこからどこまでをソフトSMと呼ぶかは人によって違いますが、手錠や目隠しを用いたりする、ややアブノーマルな雰囲気のプレイを指すことが多いでしょう。
M側は何をされるんだろう?という恐怖を抱きながらも、アブノーマルプレイの興奮し、その先にある快楽に期待します。
ちょっと見方を変えると、ソフトSMはハードSMから痛みの要素を差っ引いて、恐怖と興奮の要素だけを残したスタイルといえます。
ちなみに、気持ちよくなりたい、と興奮したい、は微妙に違います。
例えば、目隠しや手錠をされるだけでは、気持ちよくはならないでしょう。
ですが、いつもより興奮して結果的に気持ちよさが倍増することは十分にあり得ます。
イマドキの痛くないSM = ソフトSM – 怖さ
ソフトSMをさらに現代的にしたのが「痛くないMっぽい」プレイです。
痛くないMっぽいプレイは、ソフトSMから恐怖感を差っ引き、興奮と気持ちよさだけを残したものといえるでしょう。
体を触られて、性感帯を見つけられても、必死に耐える。
それを見破られて、崩されていく…。
実はこのジャンル、もともとは「快楽攻め」とか「性感マッサージ」という名前がついていました。
SM的な道具は用いないのですが、Mの体はSのなすがまま。
エッチな雰囲気の中、性感帯を責めたてるようなプレイがこのジャンルに該当するでしょう。
MはSに性感を「制圧」されちゃうわけで…確かにちょっとSMっぽいですよね。
痛くないSMって、男性上位。
ここまでの要素をまとめると、うまく構造化できます。
各種「SM」とノーマルセックスとの違いは、積極的に「興奮」を付与している点と、主導権がS側にあるかどうかでしょう。
「Mっぽい」は結局何なの?
痛くないSMは、色々な文脈で出てきます。
例えば「犯され願望」のある女性を想像してみましょう。
この女性は、実際のプレイでSM道具を用いるようなことは望んでいなさそうです。しかし、Mっぽいかどうかでいうと、確かにMっぽさを感じます。
このような「痛くも怖くもないのがいいけど、ちょっとMっぽいのがいい…」という嗜好のベースにあるのは「強めにリードされたい、征服されたい」という気持ちなのかもしれません。
イチャイチャ、ラブラブしたエッチよりも、やや強引で男性上位の求められ方をされたい気持ちとでも言いましょうか。
恋人関係でもこれは成立します。
好きな人に、支配されたいという思い。
大事にされつつ、エッチな気持ちよさも味わわせてほしい。
そんな思いが「痛くないSM」と結びついている気がします。
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