体験サイトの管理人としての僕と、僕としての僕

コラム

人にはそれぞれ役割がある。
白いゾーンを見て僕にコンタクトしてくれる人は、僕のことをSMサイトの管理人だと認識している。
すなわち、SMっぽい文脈で話をしたり、プレイをしたりする人である。
もちろん僕はそういうコト以外にもいろんなことを考えているし、日常でもそういうコト以外のことをしている割合の方がはるかに大きい。
Mさんにしたって同じだろう。性癖の割合なんて、その人の中の、一部の特徴に過ぎない。

通常の男女関係では「一線を超える」は、エッチをするかどうかにある。
でも、体験を通して出会った場合は逆だ。
SMと無関係なプライベートなことや、普通の男女のようなことをするのか(例えばデートのような)が、一線を超える、超えないになる気がしている。

僕はいつも、この一線を踏み越えていいかに気を使う。
良しとするか、否とするか、とても迷う。
性癖とは離れて、その人自身に興味を持ちそうになったとき「いいのだろうか?」という疑問が僕の中に渦巻くのである。

それは「ハルさん」からはみ出した、個人的な部分だから。
僕に割り付けられた役割を超えているから。

体験のあと「もう一度会いましょう」となったとき、2回目はプレイをするのか?
僕はどうにも「しないといけない」ような気がする。
ただ会って、お茶して話して、サヨウナラだったら「ハル」である必要が無い。
少なくとも、体験と同じような何かは求められている、と思っちゃう。

でも、あんまりプレイばっかりでもヤラシイ感じになっちゃっうしどうかな…なんて考えるのは、すでに僕がはみ出しちゃっているせいだろう。
プレイして喜ばれるならそれで結構なことじゃないか、と素直に思えなくなったと言う点で、僕はヤキが回りつつある。

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