「Mっ気がある」「Mっぽい」人たちのためのSM

「Mっ気がある」「Mっぽい」人の特徴

Mっぽいとか、Mっ気がある…と言われる人がいます。
おそらく、この人たちはSMの世界で言うマゾヒストとは違います。

ちょっとだけ、強制感のあるプレイが好きとか
ちょっとだけ、支配されたいとか

そんな微妙なラインに立っています。

もしかしたら、ちょっとだけお尻も叩かれたいとか、ちょっとだけ強引なエッチが好きとかの性的嗜好も持ち合わせているかもしれません。

困るのは「Mっぽい人」は普通の恋愛、エッチをしていてもピンと来ないことが一つ目の特徴です。
では、SMの世界ならいい具合になれるかというと、そうでもありません。
根がノーマル寄りなので、きついプレイ、どん底まで引きずり込まれるような調教なんてものを目の当たりにすると、一歩引いてしまいます。
二つ目の特徴は、SMの世界にもそんなに馴染まないことなのです。

すれ違ったままの変わった道具をどんどん持ち出してくる伝統的なSMプレイにも、出会い系でよく見かける威圧的で自己中心的なセックスを求めるS様も、何か違うんだよな？と思い続けます。

そもそもの問題は、昔ながらの「マゾヒスト」も、現代的な「Mっぽい人」も、みんなひとくくりにSMという名前でカテゴライズされている点だと思います。

「Mっ気がある」くらいの人たちにフィットする場所って、SMで合ってるんだろうか？
Mさんたちは果たして本当に、それで幸せになってるんだろうか？

そう考えていた僕はある日、閃きました。

「そもそも、SMと普通の人の間に横たわる、まだ名前の付けられてないゾーンがあるのでは？」

どんな名前が適切なのかは、分かりませんでした。
僕はこの空白地帯をそのまま「白いゾーン」と名付け、事実の整理を始めました。

「Mっ気がある」「Mっぽい」人の困りごと

明確に「SMが好き」と言い切れる人は、だいたい好みのプレイが言えます。
どんなことをしたくて、どんなことはしたくないのか、焦点が定まっているのです。

対して「Mっぽい」人はそこまでクリアではありません。

「SMが好きな理由なんて、ハッキリ言えないし、こういうプレイがしたい！ってのも特に無い…。
自分は確かに「Mっぽい」けども、きっと、ガチガチのSMが出来るわけじゃない。
惹かれちゃう理由は、自分でもよく分からない。
痛いことも、苦しいことも本当は嫌なのに、なんで気になっちゃってるんだろう？
どうしたら、この気持ちをすっきりさせられるんだろう？」

そんな風に悩んでいる方は、実は大勢います。
言い切れる理由は、僕がこのサイトで直接お会いしてきたからです。

既存のSMでも、ノーマルでもないなら、一体何求めているのか？

本人たちに聞いてみても、うまく言語化できないみたいです。
仮にできたとしても、それは一個人の願望に過ぎないかもしれません。

SMの人が「痛い事」を軸に求めるものを見つけ出すように、白いゾーンの人たちにも、共通になる軸があるのではないだろうか？

そうに違いない。
でも、そんなこと誰も気にしていない。
誰もやっていないなら、僕がやろう。

この試みの一部は、体験ドキュメンタリーとしてまとめられています。

体験女性ドキュメンタリー

実際にお会いした女性が、SM体験を決意するまでのドキュメンタリーです。
どんなふうに紐解かれるのか？描写を通して参考になればいいなと思います。

blankzone.lsv.jp

SM体験サイトというのは実のところ今までもありましたし、体験の内容を載せているところもあります。ですが、そのほとんどは「エロ」がベースです。
白いゾーンの場合、そこに書かれているのは「人」です。描写の質が違います。

タイトルの通り、それはドキュメンタリーなのです。
「白いゾーン」の人が、自分自身を理解するための。

「Mっ気がある」「Mっぽい」人が幸せになれない理由

今までみんなが接することができたSMの情報は、画面映えする数々の「プレイ」と、誰かが個人的に書き記した情事の記録だけでした。

ときどき「SMなんて人それぞれ。何かに当てはめる必要なんてないよ」という人がいます。
誤解を誘う表現です。現実はたくさんのMさんがパートナーを探す過程で傷ついています。

傷つく理由は簡単で
「思っていたのと違った」
からです。

かたちが無いから、たまたま当たりの相手を引くまで試し続けるしかない。
人それぞれにしといたら当然そうなります。

僕はこの現実を目の当たりにして、何とかしたいと思ったので、真面目に考えます。
SMとは何なのか、フツウとの境目はどこにあるのか、白いゾーンの人達はどんな人なのか？

具体的に考えてみましょう。
例えば「SMが好きで、特に縛られるのが好き」という人の相手は、どういう人がよいでしょう？
「縛りプレイができる人」ですよね（注: 縛るのが好きな人…ではありません！）

上記のような二人が出会ったら、後はお互いに話をして、信頼関係が築いてパートナーになります。

さて、それでは「白いゾーンの人」の相手はどんな人がいいのでしょう？
思い浮かばないですよね。
すれ違っちゃっている原因は、共通認識が無いからです。
こうすれば、お互いハッピーになれるという根っこのロジックがないことが本質的な問題です。

「Mっ気がある」「Mっぽい」人のために何をするか

僕には目標があります。
「Mっ気がある」「Mっぽい」人のために、今までよりちょっと新しいSMを見つけることです。
そのために、このサイトでは以下の事に挑戦します。

・ノーマルな恋愛や、今までのSMに関する情報を整理して「白いゾーン」をクリアにしていく。
・白いゾーンの人達のために、心身のリフレッシュとしてのSMの機能を再整理する。
・ライフスタイルとして、持続可能なSMを考える。誰でも扱え、役立つ形にする。

全てが達成できた時、「白いゾーンの人」には新しい名前がつくかもしれません。
逆に、新しい名前なんてつかないで「やっぱりSMでした」となっても、僕は全然かまいません。
その時は、今までよりも進化した「SM 2.0」になっているはずですから。
何をして、どういう真実を得たのかが大事です。

最後に

白いゾーンでは、共感してくれたあなたの助力を必要としています。
当てはまる、と感じたあなたの事、体験談、想いをお送りください。
悩み相談、体験相談もお待ちしています。